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戯言。

寝る前の戯言。

実物を見るということ

一般に実物を見るのは良いこととされている気がする。実物は紛れもなく本物であり、伝聞された情報は何らかの他人の意図が混じっている可能性がありピュアでない、といったところだろうか。見ること自体が大きな目的であれば確かにそれで良いような気がするが、そうでなく何らかの目的を達成するために何らかの情報や知見が必要という話であれば、わざわざ現地に行かなくとも適切に*1情報を集め、取捨選択すれば良い感じはする。もちろん、なかなか得られない知見というのもあるのかもしれない。実際に顔を見ないと信用して話してくれないという人も多く、往々にしてそういった属人的な概念が公共の場には出てこないのかなという気がする。

僕にそういったコミュニケーション概念を求めている様子は無かったが、ボス氏が今回僕らを連れて来た意図は、一度実物、実際とやらを見てほしいとのことだった。そもそも出張の費用などもそうだが、今回は諸々の手配も結構アレで、よくもまぁここまで・・・という感じだった。そこまでして我々下っ端実物を見せたかった意図は何なのだろうか*2

リスクを取るということ

これもなんだかんだで良しとされている概念な気がする。こういうことを主張するのはリスクをとって成功した生存バイアスがかかった人々な上に、そもそも人それぞれに取れるリスクは違って、出生ガチャで決まるような項目も多い。例えば1つの斜陽産業に頼っている地域で生まれ育ったというのは辛いよね。実家が都会にあるのはたぶん本人の想像以上にアド*3

自分は幸か不幸か*4、たぶんリスクを取りやすい立場にいる。リスクが取りやすいというのは制約が少ないということ。ここでいう制約には先天的なものと後天的なもの、みたいなものがあって、先天的なのは大雑把に言えば出生ガチャなんだけれど、一方で後天的なのは何かに縛られているというネガティブな側面よりも、むしろ自ずと守りたいものを制約として科しているという感じがする。そういう人たちに対して『リスクを取るべき』、というのはたぶんフェアじゃないよね。あなたがリスクを取れるのは、あなたが他の人より中身が空っぽだからかも知れない。

リスクは取るにしろ、「おまえらもとるべき」みたいなポジショントークはしたくないものだけれど、まぁきちんと成功してから悩めば良いですね。何をもって成功かよくわからないし、たぶんその日は来ないだろう。

*1:これが難しいという気もするが、現地に行っても結局難しい気がしている。

*2:悪意とかではなく、素直な疑問として。

*3:アドバンテージ。

*4:不幸に感じるけど、逆の立場でもそうだったと思う。