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浮けないアヒルの厳しい人生。

今朝、目覚めると外は雪が降っていた。ホテルの中を移動していると猟銃を持った重装備な方とすれ違うなど、なかなか異世界感がある。温暖で乾燥した不毛地帯に住んでいると、朝起きて雪に遭遇することなどは皆無なため、そりゃ色々新鮮な気持ちにもなるものだなぁと感じた。

 

朝食を摂ったあとチェックアウトし、車で移動をはじめると、得体の知れないタンクやポンプらしきもの、明らかに資源が湧いている証拠と思われる炎などがいたるところで見受けられる。この辺りはシェールガス的な何かが沸く地域のようで、雪などと相まって非日常的かつ幻想的な雰囲気で、なかなか良さあった。

 

国立公園などを経由しつつ南下、夜遅くに今日泊まるホテルに到着した。どうということもないホテルだったのだけれど、風呂にアヒルがいた。ひだまりスケッチのアニメでゆのっちが一緒に入浴したりするあいつ的なビニール製のヤツである。厳密に言えばあいつよりももう少し小さく、クリスマス仕様風のサンタさんの帽子などをかぶっている。

 

折角の旅行である。僕も童心に帰り、風呂に湯を張って日頃の疲れを癒しつつ、アヒルさんを浮かべてみるのも一興ではなかろうかと思い、そして実践した・・・が、うまく浮かないのだ。アヒルさんのバランスが悪く、少しでも水面が揺れると倒れてしまう。なんだかとても悲しくなってしまった。アヒルさんだってアヒルさんとして生まれたからには、風呂で自由に揺られる程度の社会のレールに乗る権利を持って良かったはずだ。

 

しっかり体を温めたあと、風呂から上がり湯を抜き、桶のふちにアヒルさんを置いて電気を消してみると、アヒルさんのそのいかにもアメリカ的な何を考えているかわからない表情と周囲の暗さが相まって、なんだかとてもつらそうに見えた。